
体重が増えるのは、妊娠中のふつうで健康的なことです。どのくらい増えるかは、おもに妊娠前の体重によって決まります。体重を記録しておくと、あなたと医療者が変化に早く気づき、あなたに合った範囲内で過ごしやすくなります。Pregoアプリに、おすすめの範囲を表示する体重トラッカーがあるのはそのためです。
どのくらい増えればいい?
アメリカの全米アカデミーズ(IOM)とACOGが、単胎妊娠について妊娠前のBMI別にすすめている範囲です。日本の産科の目安とは少し異なるため、具体的な目標は健診で相談しましょう。
| 妊娠前のBMI | 体重増加の合計 | 中期・後期の1週間あたりの増加 |
|---|---|---|
| 18.5未満(やせ) | 12.5〜18 kg | 約0.5 kg |
| 18.5〜24.9(ふつう) | 11.5〜16 kg | 約0.4 kg |
| 25〜29.9(過体重) | 7〜11.5 kg | 約0.3 kg |
| 30以上(肥満) | 5〜9 kg | 約0.2 kg |
双子の場合は範囲が大きくなり、たとえば妊娠前のBMIがふつうなら17〜25 kgです。
体重はいつ増える?
ほとんどの人は妊娠初期には0.5〜2 kgしか増えず、つわりで少し減る人もいます。増加の大部分は妊娠中期と後期に、週ごとにほぼ一定のペースで起こります。
増えた体重の内訳は?
合計で約13.5 kg増えた場合、内訳はおおよそ次のとおりです:
| おおよその重さ | |
|---|---|
| 赤ちゃん | 3.4 kg |
| 胎盤 | 0.7 kg |
| 羊水 | 0.9 kg |
| 大きくなった子宮 | 0.9 kg |
| 乳腺組織 | 0.9 kg |
| 増えた血液 | 1.8 kg |
| 増えた体液 | 1.8 kg |
| 授乳のための脂肪の蓄え | 3.2 kg |
なぜ大切なの?
目安の範囲内で増えると、合併症のリスクが下がります。増えすぎは妊娠糖尿病、高血圧、大きめの赤ちゃん、難しいお産と関係があります。増えなさすぎは早産や小さめの赤ちゃんと関係があります。ただし、範囲はあくまで目安で、合格・不合格のテストではありません。医療者は全体の推移を見ています。
健康的に体重を増やすコツ
- 「2人分食べる」は不要。 妊娠初期は追加のカロリーはいらず、中期は1日約340 kcal、後期は約450 kcal多めが目安です。
- 栄養たっぷりの食べ物を。 野菜、果物、全粒穀物、脂肪の少ないたんぱく質、乳製品など。妊娠中の食事ガイドもどうぞ。
- 甘い飲み物を減らす。 カロリーは多いのにおなかはふくれません。
- 体を動かし続ける。 妊娠中の安全な運動を試してみて。
- 定期的に体重をはかる。 たとえば週に1回、朝など、同じ時間に。
体重のことで病院に連絡するとき
妊娠後期に1週間で1 kg以上など急に増えた場合、とくに顔や手のむくみ、頭痛、見え方の変化をともなうときは、妊娠高血圧腎症(妊娠中毒症)のサインかもしれません。すぐに病院に連絡しましょう。
よくある質問
妊娠初期に体重が減るのはふつう?
つわりで少し減るのはよくあることで、たいてい心配いりません。食べ物や水分がとれない、体重が大きく減っている場合は、病院に連絡しましょう。
妊娠中に太りぎみなら、ダイエットしたほうがいい?
いいえ。妊娠中は体重を減らそうとする時期ではありません。医療者と相談しながら、健康的な食事と軽い運動で、BMIに合った範囲の下のほうを目指しましょう。
妊娠で増えた体重はいつ戻る?
出産のときに約4.5〜6 kg減り、その後の数週間で体液が抜けていくにつれ、さらに減ります。ほとんどの人は6〜12か月で妊娠前に近い体重に戻ります。母乳育児も助けになります。
出典
- IOM / National Academies: Weight gain during pregnancy
- ACOG: Weight gain during pregnancy
- CDC: Weight gain during pregnancy
一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。必ず医師や助産師の指示に従ってください。
更新履歴
- : 英語版ガイドからの翻訳です。